ウディ・アレン Woody Allen

ウディ・アレン

Woody Allen (1935- )

メリーとの恋に終止符を打った放送作家のアイザックは、かつて同棲していた女子大生のトレイシーに電話をかける。が、そのとき彼女はイギリス留学に旅立つ直前だった。
これまでの優柔不断な恋愛遍歴を反省したアイザックは、なんとかトレイシーとヨリを戻そうと説得する。
しかし、彼女から返ってきた返事は、「私が留学から戻るまで待っていて欲しい。本当に愛しているのなら一年くらいは待てるはずよ」
返事に窮したアイザックは、困惑の笑みを浮かべる以外に為す術がなかった。

1979年製作の映画『マンハッタン』は、ソフトな画調のモノクロームで撮影された恋愛喜劇の傑作で、監督のウディ・アレンはニューヨーク批評家協会賞を受賞した。
全編に「ラプソディ・イン・ブルー」などジョージ・ガーシュインの名曲が散りばめられており、あまりにも切ないラストシーンのバックには「But Not for Me」が流れていた。

マンハッタン:サウンドトラック
amazon

マンハッタン:サウンドトラック
Manhattan: Original Soundtrack

CBS Columbia(輸入盤)

ラプソディー・イン・ブルー/ランド・オブ・ザ・ゲイ・キャバレロ~サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー/アイヴ・ガット・ア・クラッシュ・オン・ユー~ドゥ・ドゥ・ドゥ/マイン/ヒー・ラヴズ・シー・ラヴズ~ブロンコ・バスターズ/オー、レディ・ビー・グッド~ス・ワンダフル/ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ/スウィート・アンド・ロウダウン~ブルー、ブルー、ブルー~エンブレイサブル・ユー/ヒー・ラヴズ・シー・ラヴズ~ラヴ・イズ・スウィーピング・ザ・カントリー~ランド・オヴ・ザ・ゲイ・キャバレロ~ストライク・アップ・ザ・バンド~バット・ノット・フォー・ミー

ズービン・メータ指揮ニューヨーク・フィルハーモニック
ピアノ独奏:ゲイリー・グラフマン

ディック・ハイマン・トリオ
ヴァイオリン:ルイス・エリー
ギター:ブライアン・クーニン

ウディ・アレン、1935年、ブルックリン生まれ。
商業主義に迎合することなく、おもにニューヨークを拠点に映画を作り続けている監督、俳優、そして脚本家。

1977年、『アニー・ホール』でアカデミー監督賞および脚本賞を受賞したとき、彼は授賞式には姿を現さずマンハッタンのクラブで得意のクラリネットを演奏をしていた。
86年に『ハンナとその姉妹』が脚本賞を得たときも欠席。
そのことについてアレンは、「アカデミー賞には興味がない」と短いコメントを残している。

だから今年のアカデミー賞(2002年3月)のステージにウディ・アレンが登場したのは、ちょっとした事件だった。
彼がシニカルなジョークを交えながら、大惨事から復興するニューヨークを支援して欲しいと呼びかけると、会場のスクリーンに、ニューヨークで撮影された映画の名場面が次々と映写された。

会場にひときわ大きな拍手が起こったのは、美しい摩天楼のモノクローム映像が映し出されたとき。
もちろんウディ・アレン監督出演の映画、『マンハッタン』からの一場面だ。

今宵も、ウディ・アレンに乾杯!

マンハッタン
amazon

マンハッタン
MANHATTAN

1979年/アメリカ/96分
日本公開:1980年2月(ユナイト配給)

製作:チャールズ・H・ジョフィ、ジャック・ロリンズ
製作総指揮:ロバート・グリーンハット
監督:ウディ・アレン
脚本:ウディ・アレン、マーシャル・ブリックマン
撮影:ゴードン・ウィリス
音楽:ジョージ・ガーシュウィン

出演:ウディ・アレン、ダイアン・キートン、マリエル・ヘミングウェイ、メリル・ストリープ、アン・バーン、マイケル・マーフィ、ティサ・ファロー

もっとウディ・アレン!>「マンハッタン」(使用音楽の解説つき)

≪ Victor Young Judy Garland ≫
soe006 ウディ・アレン 関連ページ
ウディ・アレン 「マンハッタン」 (2007年10月02日)
ウディ・アレン 「アニー・ホール」 (2007年09月24日)
ウディ・アレン 「ボギー!俺も男だ」 (2007年09月15日)
「ワイルド・マン・ブルース」 (2003年09月25日)
ウディ・アレンの音楽 (2004年02月04日)
Amazon.co.jp
ウディ・アレンの映画(DVD)
ウディ・アレンの本(洋書) 小説・伝記・評伝、写真集、ポスターなど
ウディ・アレンの本(和書)
「But Not for Me」収録アルバム(輸入盤CD)
「バット・ノット・フォー・ミー But Not for Me」収録アルバム(国内盤CD)
映画関連書籍(1) 映画ガイド
映画関連書籍(2) 外国映画
映画関連書籍(3) 映画論・映像論

▲ Top of Page

ジャズ倶楽部