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映画音楽作曲家

SPACE AND BEYOND (1996)

(Silva Screen FILMXCD 185) 2CD
SPACE AND BEYOND
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Disc1
『2001年宇宙の旅』 ツァラトゥストラはかく語りき (1:52)
リヒャルト・シュトラウス
『アポロ13』 メイン・タイトル (2:59)
ジェイムズ・ホーナー
『ライトスタッフ』 フィナーレ (4:43)
ビル・コンティ
『スピーシーズ 種の起源』 エンド・タイトル (7:47)
クリストファー・ヤング
『スペース・バンパイア』 エンド・タイトル (4:04)
ヘンリー・マンシーニ
『エイリアン』 エンド・タイトル (3:50)
ジェリー・ゴールドスミス
『カプリコン1』 序曲 (3:19)
ジェリー・ゴールドスミス
『コクーン』 テーマ (7:25)
ジェイムズ・ホーナー
『ブラック・ホール』 組曲 (4:55)
ジョン・バリー
『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』 ハン・ソロとプリンセス (4:11)
ジョン・ウイリアムス
『ヘビー・メタル』 ターナのテーマ (5:38)
エルマー・バーンステイン
『第5惑星』 組曲 (9:37)
モーリス・ジャール
『未知との遭遇』 最初の対話 (0:54)
ジョン・ウイリアムス
『未知との遭遇』 メイン・タイトル/決断とフィナーレ (7:12)
ジョン・ウイリアムス
Disc2
『2001年宇宙の旅』(リジェクト) 序曲:人類の夜明け (1:35) 
アレックス・ノース
『2001年宇宙の旅』(リジェクト) ステーション・ドッキング (2:52)
アレックス・ノース
『スター・ウォーズ』 メイン・タイトル (5:27)
ジョン・ウイリアムス
『宇宙大作戦』 TVテーマ (2:21)
アレキサンダー・カレッジ
『スター・トレック』 エンド・タイトル (3:58)
ジェリー・ゴールドスミス
『ディープ・スペース・ナイン』 テーマ (3:55)
デニス・マッカーシー
『ディープ・スペース・ナイン:バイラルの死』 彼のトースト (3:40)
デニス・マッカーシー
『スター・トレック2 カーンの逆襲』 序曲 (6:23)
ジェイムズ・ホーナー
『故郷への長い道 スター・トレック4』 エンド・タイトル (3:33)
ローレンス・ローゼンタール
『ネクスト・ジェネレーション:悲しみの星に消えたターシャ』 ターシャよ永遠に (9:16)
ロン・ジョーンズ
『スター・トレック5 新たなる未知へ』 ライフ・イズ・ア・ドリーム (4:02)
ジェリー・ゴールドスミス
『スター・トレック ヴォイジャー』 メイン・タイトル (2:01)
ジェリー・ゴールドスミス
『スター・トレック6 未知の世界』 エンド・タイトル (6:32)
クリフ・エイデルマン
『スター・トレック ジェネレーションズ』 序曲 (4:39)
デニス・マッカーシー
DOLBY SURROUND

Silva Screen がこれまでにリリースしてきたSFジャンルのカバー演奏音源を DOLBY SURROUND仕様に化粧直したもので、収録曲の大半は他のCDでも聴ける。このあと続いてリリースされた第2弾『ALIEN INVASION: SPACE AND BEYOND U』が意外と良かったので、ダメモトで買ってみた。
現在サントラ盤が入手困難になっているクリストファー・ヤング『スピーシーズ 種の起源』やモーリス・ジャール『第5惑星』、エルマー・バーンステイン『ヘビー・メタル』を聴けるのが、拾いものといえるかも知れない。
『スピーシーズ 種の起源』のたおやかに漂う旋律(カウチ・エンド・フェスティバルのコーラス)は美しいと思う。CDでは続いてヘンリー・マンシーニの『スペース・バンパイア』の勇壮なマーチが高らかに鳴り響き、この対比が面白かった。これから『スペース・バンパイア』を聴くときは、直前に『スピーシーズ』を聴こう。高揚感が違うもの。
『ヘビー・メタル/ターナのテーマ』もまたゆったりした流れを漂うような、バーンステインの佳曲。
『第5惑星』は4曲をメドレーにした10分近い組曲として演奏されているが、映画の印象と同じく地味な展開で退屈だった。この時期のジャールは低調だったように思う(『刑事ジョン・ブック 目撃者』のような例外もあるけどね)。
弱音部と強音部の格差が少なく繊細さに欠けるのが、このオーケストラ(シティ・オブ・プラハ)の特徴(というより弱点)だが、『ライトスタッフ』はコンティ自身がロンドン・シンフォニーを指揮したVarese盤よりも骨太に聞こえる。『アポロ13』『コクーン』も同様。派手に鳴らせば鳴らすほどボロが出てくるなかで、この3トラックは上手いこと押さえた演奏になっているんじゃないかな。
ディスク2枚目のほとんどを占めている『スター・トレック』『宇宙大作戦』)シリーズが圧巻、歴代テーマが次々と顔を出してくるので退屈しない。ロン・ジョーンズによる「悲しみの星に消えたターシャ」などは、埋もれさせておくには勿体ない佳曲だと思う。
どうもこのCD、ゆったりした曲ばかり誉めているような気がする。テンポの速い楽曲は、管楽器がもたついて、オリジナルを聴き慣れた耳には辛いところがあるんだな。
星の数ほどカバー演奏があるに違いない『スター・ウォーズ/メイン・タイトル』など聴くと、なにこれ? って思っちまう。『カプリコン1』なんか各パートがバラバラで、各々が目立ちたがった結果として1曲にまとまっちまったような印象。一糸乱れぬアンサンブルで一直線に燃え上がるオリジナルと比較するのは残酷だけど、やる以上は目標高く持ってなくっちゃね。
ところがところが、『ブラック・ホール』はまるでメンバーが総入替えしたんじゃないかと思えるくらい端正に決まっている。指揮者のニック・レインはジョン・バリーのオーケストレーションもやっている人なので、バリー作品は別格、水を得た魚みたくスムーズな演奏。
『2001年』のリジェクト・スコア(アレックス・ノース)から2曲を収録しているんだけど、地味だし、これ欲しいと思うような人はゴールドスミス盤(Varese)を既に買っているんじゃないの? あまり意味がないと思うぜ。
あと、シンシナティ・ポップスのテラーク盤もやっていたけど、曲間にサウンド・エフェクトを挿入してあるのが煩わしい。しかも曲の冒頭にカブってる。勘弁してほしい。(あとで自家製コンピを編纂するとき邪魔だから)



soe006; E-mail address; soe006@hotmail.com