site-logo Bernard Herrmann / Citizen Kane (1941)
映画音楽作曲家

バーナード・ハーマン 市民ケーン
Bernard Herrmann / Citizen Kane (1941)

Citizen Kane (DVD)
DVD(Region2):
画質はNHK−BSでオンエアされたヴァージョンに数段劣る
廃盤/在庫切れの場合もあります。ご了承ください。
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スタッフ
製作・脚本・監督:オーソン・ウェルズ (Orson Welles)
脚本協力:ハーマン・J・マンキーウィッツ (Herman J. Mankiewicz)
撮影:グレッグ・トーランド (Gregg Toland)
音楽:バーナード・ハーマン (Bernard Herrmann)
キャスト(役名)
オーソン・ウェルズ (Charles Foster Kane)
ジョゼフ・コットン (Leland)
ルース・ウォリック (Emily Norton)
ドロシー・カミンゴア (Susan Alexander)
アグネス・ムーアヘッド (Mrs. Kane)
ジョージ・クールリス (Walter Thatcher)
ウィリアム・アランド (Thompson)
エヴェレット・スローン (Bernstein)
レイ・コリンズ (James W. Gettys)

1941年、当時弱冠25歳のオーソン・ウェルズが発表した脅威の映像マジック。
実在の新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストとその愛人マリオン・デイビスをモデルにしたハーマン・J・マンキーウィッツの脚本を、オーソン・ウェルズが変幻自在に改竄。
ラジオドラマ「火星人襲来」で演出の手腕を買われたウェルズが、RKOから映画製作の全権を得て、製作・脚本・監督・主演と思うがままに作り上げた偉大なる個人映画。
撮影は『怒りの葡萄』『我等の生涯の最良の年』のグレッグ・トーランド。
編集はのちに監督に転身、『ウエスト・サイド物語』『アンドロメダ…』のロバート・ワイズ。
CBSラジオ「マーキュリー劇場」でウェルズと付き合いのあったバーナード・ハーマンが音楽を担当。
主人公の新聞王ケーンを演じるのはオーソン・ウェルズ。
ほかに『第3の男』のジョセフ・コットン、『南部の唄』のルース・ウォリック、『歌え!ドミニク』のアグネス・ムーアヘッド、『黒い罠』のレイ・コリンズなどが共演している。
ストーリー
荒廃した大邸宅にて、新聞王ケーン(オーソン・ウェルズ)は「バラのつぼみ」と一言呟くと、握っていたスノーボールを床に落として絶命する。
ニュース記者トムスン(ウィリアム・アランド)は、最期にケーンが残した言葉をヒントに、謎めいた新聞王の真実を暴くべく彼の生涯に関わりがあった人々と面会。
ケーンの実家は田舎で安宿を営んでいたが、客が宿泊代として置いていった金鉱の権利書によって、莫大な財産が転がり込むことになった。
巨額の資産運用と管理、そのための高度な教育を受けるため、まだ幼かったケーンは両親と無理矢理に引き離されニューヨークに連れて行かれる。
やがて青年になったケーンは、インクワイアラー紙を買いとり新聞経営にのりだした。
友人の劇評家リーランド(ジョセフ・コットン)とバーンステイン(エヴェレット・スローン)の協力を得て破産寸前の新聞社を立ち直らせ、さらに斬新で強引な経営、暴露記事主体の煽動的な編集方針でニューヨーク随一の新聞社に育てあげる。
飛ぶ鳥も落とす勢いのケーンは、世界第6位の財産をバックにマスメディアを自由自在に操り、権力を肥大化させていった。
また大統領の姪エミリー(ルース・ウォリック)との結婚によって政界にもコネができたケーンは知事選に立候補。将来は大統領の椅子に座る男と、誰もが一目おくようになる。
しかし圧勝が約束された選挙を控えた夜、オペラ歌手スーザン(ドロシー・カミンゴア)とのスキャンダルがライバル紙に暴露され、形勢は逆転。妻のエミリーもケーンのエゴイズムに耐え切れず家を出ていってしまう。
落選と離婚、二つの挫折に見舞われたケーンは、スーザンへの盲目的愛情表現に執着するようになった。
実力に乏しい彼女をステージで歌わせる、ただそれだけのために豪奢なオペラ劇場を建設、専属のボイストレイナーを雇い、自分の新聞で大々的に宣伝活動を繰り広げる。
その重責に耐えきれなくなったスーザンは、自殺未遂を計る。
リーランドはじめ、むかしからの友人たちも次々とケーンのもとを離れてゆく。
度重なるスキャンダルに群がるマスコミの視線を嫌ったケーンは、「シャングリラ」と名付けた大邸宅に世界中の美術品を買い集め、スーザンと二人だけの隠遁生活を送るようになる。
しかしスーザンもまた彼の前から去ってゆき、孤独のうちにケーンは死の時を迎える。
「バラのつぼみ」……その意味を掴めぬまま取材を終えたトムスンは屋敷を出る。
ケーンの屋敷では遺産整理が続けられている。
高価な美術品が梱包される傍ら、おびただしい数のがらくたが暖炉に投げこまれてゆく。
そのなかに、幼少の頃ケーンが遊んでいたソリもあった。
ソリは燃えあがる瞬間、腹面に「バラのつぼみ」の文字を浮かび上がらせるが、それに気付いた者は誰もいなかった。

Citizen Kane
Joel McNeely Royal Scottish National Orchestra

(Varese Sarabande / 302 065 806 2) CD
Citizen Kane
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01 Prelude (2:59)
02 Rain (1:27)
03 Litany (1:15)
04 Manuscript Reading and Snow Picture (1:36)
05 Mother's Sacrifice (0:50)
06 Charles Meets Thatcher (0:45)
07 Galop (0:46)
08 Dissolve (0:14)
09 Second Manuscript (0:58)
10 Thanks (0:08)
11 Bernstein's Narration (0:37)
12 Kane's New Office (0:48)
13 Hornpipe Polka (0:45)
14 Carter's Exit (0:39)
15 Chronicle Scherzo (1:03)
16 Bernstein's Presto (0:19)
17 Kane's Return (0:26)
18 Valse Presentation (0:55)
19 Sunset Narration (2:47)
20 Theme and Variations (3:02)
21 Kane and Susan (0:28)
22 Susan's Room (2:14)
23 Mother Memory (0:31)
24 The Trip (1:13)
25 Getty's Departure (0:32)
26 Kane Marries (0:55)
27 Salaambo's Aria (4:10)
28 Leland's Dismissal (0:58)
29 New Dawn Music (0:47)
30 Xanadu (1:36)
31 Jigsaws (0:59)
32 Second Xanadu (1:14)
33 Kane's Picnic (0:35)
34 Susan Leaves (1:06)
35 El Rancho (0:30)
36 The Glass Ball (1:32)
37 Finale (2:33)
BONUS CUTS
38 The Night (3:06)
39 Xanadu Music (2:27)
40 Dawn (0:57)
Total Running Time: 50:40
Conducted by Joel McNeely
Royal Scottish National Orchestra
Janice Watson (soprano)
Produced by Robert Townson
Recorded at City Halls, Glasgow
     1997/2/26、1998/05/2、1999/9/23
Label Varese Sarabande
Catalog No. 302 065 806 2
Release date 1999/11/9
ロバート・タウンソン・プロデュースによる1999年の新録音盤。
演奏はジョエル・マクニーリィ指揮のロイヤル・スコティッシュ・ナショナル・オーケストラ。劇中、オペラ歌手スーザンが披露する「サランボ」のアリアは、ジャニス・ワトソンが歌っている。
静と動、明と暗、美と醜、真実と嘘……様々な対称図式が仕組まれた映画には、濃厚な不気味さが充満しており、ハーマンはその雰囲気を低音弦楽器によって表現。
一転して、ケーンの記録フィルムのバックグラウンドやパーティ場面では、管楽器群が賑やかに活躍して過度に明るい。優しく奏でられるロマンチックなメロディもあり、ハーマン音楽のあらゆる可能性が秘められた、ワイドサイズの宝箱。
妻との朝食の場面を幾重にも積み重ね、夫婦の愛情が冷めてゆく過程を一曲のメロディ変奏で一つのシークェンスにまとめた実験性(トラック20 「Theme and Variations」)も含め、ハーマンの初めての映画音楽は彼の代表作のみにとどまらず、その革新性は後年の映画音楽に多大な影響を及ぼし、エポックメイキングとなった。
サウンドトラックに忠実なテンポとオーケストレーションで、映画の進行と同じ曲順に完全収録。キュー毎にトラックが切られているため(トラック10 「Thanks」はわずか8秒!)短い曲がズラリと並んでいるが、トラック間の無音部は巧妙に長短を考慮してあり、ブツ切れの感じはなく聞きやすい。
録音状態も優秀で、現在の時点(2003年)で絶対の推薦盤。

Citizen Kane / The Magnificent Ambersons
Original Soundtrack

(Soundtrack Factory / SFCD-33553) CD
Citizen Kane
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CITIZEN KANE
01 Main Titled (1:32)
02 Rosebud (0:58)
03 News on the March (7:22)
04 Searching Traces on the Thatcher Library (2:17)
05 Arrival to "The Chronicle" (1:34)
06 Kane Meet Benrnstein (1:08)
07 Party on "The Inquirer" (3:03)
08 Mr. Kane Politician (2:37)
09 Kane and Miss Susan (0:51)
10 Operatic Fiasco at the Opera House (2:09)
11 Memories of the Susan Life (6:25)
12 Decline of a Bel Canto Diva (2:09)
13 Disbanding Xanadu (3:16)
14 End Titled (1:06)
THE MAGNIFICENT AMBERSONS
15 Main Title (2:06)
16 Arrogant Ambersons (0:24)
17 Great Ball (0:34)
18 Young People Promenade (0:38)
19 Death of Wilbur Minafer (1:32)
20 Morgan's Love Letter from Isabel (2:27)
21 Isabel Death (1:17)
22 End Titled (1:43)
Composed & Conducted by Bernard Herrmann
Recorded 1940
Label Soundtrack Factory
Catalog No. SFCD-33553
Release date 2001/02/06
スペインの「Soundtrack Factory」からリリースされた、出所がいかがわしいOST盤。
写真は2001年に新装された「60th Anniversary Edition」のカバー。
1999年にリリースされたときは、ポスターをレイアウトしたデザインだった。
『偉大なるアンバーソン家の人々』とのカップリング。

Citizen Kane
Tony Bremner Australian Philharmonic Orchestra

(Preamble / PRCD 1788) CD
Citizen Kane
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01 Prelude (2:19)
02 Susan in Night Club
  (Rain Sequence) (0:52)
03 Thatcher Library (Litany);
  Ms. Reading & Snow Picture;
  Mother's Sacrifice;
  Charlie Meets Thatcher (3:23)
04 Galop (0:57)
05 Dissolve to Thatcher;
  Second Ms.;
  Bernstein's Narration (1:40)
06 Kane's News Office;
  Carter's Exit;
  Chronicle Scherzo (2:57)
07 Bernstein's Presto (0:39)
08 Kane's Return;
  Valse Presentation (1:39)
09 Sunset Narrative (2:17)
11 Theme and Variations
  (Breakfast Montage) (3:18)
12 Kane Meets Susan;
  Susan's Room;
  Mother Memory (3:07)
13 The Trip to Susan's;
  Gettys' Departure;
  Kane Marries (2:08)
14 Salaambo's Aria (4:21)
15 Leland's Dismissal (0:57)
16 Susan in Night Club
  (New Dawn Sequence) (0:52)
17 Opera Montage (0:46)
18 Xanadu;
  Jigsaw Puzzles (Perpetual Motion);
  Second Xanadu (3:49)
19 Kane's Picnic;
  Susan Leaves (1:59)
20 El Rancho (Second Dawn Sequence) (0:38)
21 The Glass Ball (1:21)
22 Finale (2:26)
Total Running Time: 42:25
トニー・ブレムナー指揮オーストラリアン・フィルハーモニック・オーケストラによる1992年の録音。
Varese盤が出るまではCDで聴ける唯一のフル・アルバムだったが、マクニーリィ盤の登場によって3歩後退。用済みとなった。
音量レベルが小さく、録音はデッド気味(反響音や残響音が少ない)。重低音の凄味で聴かせる楽曲が魅力なので、低音域の押しがないと迫力に欠け、面白味がない。 キューを数曲繋いで演奏している。
このCDから7トラックを割愛して『偉大なるアンバーソン家の人々』とカップリングしたLabel X盤『ORSON WELLES AT THE MOVIE』もある。

Citizen Kane

(United Artists / UL-LA372-G) LP
Citizen Kane
Side One
01 Prelude and Death of Kane (2:53)
02 News Reel of the Life of
  Charles Foster Kane (3:26)
03 Litany/Manuscript Reading/
  The Snow Picture (Rosebud Melody) (2:08)
04 Charles Leaves Home/The News Office/
  Cater is Fired/The Chronicle Expands (3:30)
05 Sunset Narrative (2:24)
Side Two
01 Valse Presentation
  (Kane's First Wife) (4:06)
02 Kane and Susan/Up in Susan's Room (2:54)
03 Xanadu Theme/Passage of Time (2:55)
04 Kane's Picnic/El Rancho Nite Club/
  The Glass Ball (2:58)
05 Finale (1:51)
Conducted by LeRoy Holmes
Orchestration by Paul Swain
Recorded 1975
Label United Artist
Catalog No. UL-LA372-G
Release date 1975
ユナイテッド・アーチスツは、1970年代中期にクラシックな映画音楽の新録音を数枚リリースしているが、これはそのなかの1枚。(他には『キング・コング/マックス・スタイナー』などがあった)
リロイ・ホームズ指揮による1975年の録音。
オーケストラは明記されていないが、多分ハリウッドのスタジオ・オーケストラ。CD化されていない。
一度聴いてみたいが、(Varese盤があるので)それほど欲しいとも思わない。

Citizen Kane

(Mark 56 Records / 810) 2LP-set
Citizen Kane
Composed & Conducted by Bernard Herrmann
Recorded 1940
Label Mark 56 Records
Catalog No. 810
Release date 1978
映画のサウンドトラックをそのまま2枚組LPにレコード化した、正真正銘のサウンドトラック盤。
セリフや効果音も、すべて映画と同じ音量レベルで収録されているので、音楽の鑑賞には不適当。
家庭用ビデオが普及する以前は、ジョン・フォードの『駅馬車』など、このようなサントラ完全収録のレコードがリリースされていた。
DVDがサントラ盤よりも安く買える世の中となっては、存在自体に意味が無い代物。 所有することに意義があるコレクター向けの1枚。

『市民ケーン』収録のコンピレーション盤

『市民ケーン』収録のコンピレーション盤(1)

Welles Raises Kane/The Devil and Daniel Webster

(Pye TPLS 13010) LP
Citizen Kane
Composed & Conducted by Bernard Herrmann
London Philharmonic Orchestra
Recorded at Barking Assembly Hall, London June, 1967
Label Pye (TPLS 13010)
Release date 1968 (LP)
『市民ケーン』と『偉大なるアンバーソン家の人々』からの楽曲をコンサート用に編纂した「ウェルズ・ライズ・ケーン」、および『悪魔の金』からの楽曲をコンサート用に編纂した「デビル・アンド・ダニエル・ウェブスター組曲」を自らの指揮によってロンドン・フィルで初録音。
「ウェルズ・ライズ・ケーン」は1970年の再演と比較すると、打楽器のアクセントが派手で、凶暴なまでに荒削りな演奏。
音質はデッカ・レコーディングに劣るものの、弱音部と強音部の落差、緩急のメリハリが激しく表情は豊か。「Finale」に至っては急ぎ過ぎている感じだが、ギラギラした押し出しの強さと迫力でデッカ版に優っている。

Welles Raises Kane/The Devil and Daniel Webster/ Obsession+

(Unicorn UKCD 2065) CD
Citizen Kane
Composed & Conducted by Bernard Herrmann
London Philharmonic Orchestra
National Philharmonic Orchestra+
Recorded at 1967 / 1975+
Label Unicorn (UKCD 2065)
Release date 1994 (CD)
上記LP盤のCD化。
1975年にナショナル・フィルで録音された『愛のメモリー Obsession』のサウンドトラック演奏を追加収録。

『市民ケーン』収録のコンピレーション盤(2)

Music from Great Film Classics

(Decca/London SP 44144) LP
Citizen Kane
Composed & Conducted by Bernard Herrmann
London Philharmonic Orchestra
Recorded at London February, 1970
Label Decca/London (SP 44144)
Release date 1971 (LP)
「ウェルズ・ライズ・ケーン」2度目の録音は、フェイズ4のマルチ・チャンネル録音。
デジタル時代の繊細でクリアな響きではないが、アナログ特有の図太い録音は楽器の多彩な音色が明快に現れて面白い。
人工的なステレオ空間の拡がりが華やかな印象を与える。
テンポも若干ゆっくりで、余裕を感じさせる安全運転の演奏。
1967年度版の緊迫感はここにはない。
他に『ジェイン・エア』『キリマンジャロの雪』『悪魔の金』からの組曲を収録。
なお、「ウェルズ・ライズ・ケーン」は本来は5曲から構成されている組曲だが、今回は『偉大なるアンバーソン家の人々』からの1曲、ヴァイオリンとハープによって奏でられる美しいアダージォ「Medtiation-Antimacassar」が割愛されている。
全曲を聴きたいのであれば1967年録音盤を手入しなければならない。

Music from Great Film Classics

(Decca/London 448 948-2) CD
Citizen Kane
Composed & Conducted by Bernard Herrmann
London Philharmonic Orchestra
National Philharmonic Orchestra
Recorded at 1970 / 1975
Label Decca/London (448 948-2)
Release date 1996 (CD)
上記LP盤のCD化。
1975年にナショナル・フィルで録音された「The Mysterious Film World of Bernard Herrmann」から『SF巨大生物の島』と『アルゴ探検隊の大冒険』のコンサート用組曲を追加収録。
2010.11 CD再発売されました

Bernard Herrmann The Concert Suites

(Master Film Music/Varese Sarabande SRS 2005/8) 4CD
Bernard Herrmann The Concert Suites
Composed & Conducted by Bernard Herrmann
London Philharmonic Orchestra
National Philharmonic Orchestra
Recorded at 1968 / 1970 / 1973 / 1975
Label Master Film Music/Varese Sarabande (SRS 2005/8)
Release date 1989 (4CD-box set)
フェイズ4のマルチ・チャンネル方式によって録音されたバーナード・ハーマン自作自演の4枚のLPを、デッカ(ロンドン)よりライセンスを借り受けたロバート・タウンソンがヴァーレーズ・レーベルでCD化した4枚組。
マスター・フィルム・シリーズとして1989年に限定販売された。

『市民ケーン』収録のコンピレーション盤(3)

Citizen Kane
The Classic Film Scores of Bernard Herrmann

(RCA ARL 1-0707) LP
The Classic Film Scores of Bernard Herrmann
Conducted by Charles Gerhardt National Philharmonic Orchestra Kiri Te Kanawa(soprano)
Produced by George Korngold Recorded at Kingsway Hall, London  June, 1974 Label RCA (ARL 1-0707) Release date 1974 (LP)
1970年代にジョージ・コルンゴルト(エーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトの次男)のプロデュース、チャールズ・ゲルハルト指揮ナショナル・フィルによって録音された「クラシック・フィルム・スコア」シリーズの1枚。
このシリーズは、一般的にポピュラー音楽のカテゴリーで語られることが多かった映画音楽の認識を覆す、革新的な企画だった。
オリジナル・スコアに則したオーケストレイション、ナショナル・フィルの卓越した演奏、ホールの反響音を最大限に活かした高音質録音、再演盤ながら愛好家を満足させる三要素を満たし、現在に至るも広く支持を得ている名盤。
『市民ケーン』からは4トラック(13:48)を収録。「サランボ」のアリアを独唱しているのはキリ・テ・カナワ。
なおこの録音には、バーナード・ハーマンが立ち会いのもとに行われている。

Citizen Kane
The Classic Film Scores of Bernard Herrmann

(RCA/BMG 0707-2-RG) CD
The Classic Film Scores of Bernard Herrmann
Conducted by Charles Gerhardt
National Philharmonic Orchestra
Kiri Te Kanawa(soprano)
Recorded at Kingsway Hall, London  June 11-13, 1974
Label RCA/BMG (0707-2-RG)
Release date 1989 (CD)
上記LP盤のCD化。
ドルビー・サラウンドでリミックスされ音質は更に良くなっている。
2011.02 CD再発売されました

『市民ケーン』収録のコンピレーション盤(4)

Bernard Herrmann Film Scores
Elmer Bernstein Royal Philharmonic Orchestra

(Milan/BMG 73138 35643-2) CD
Citizen Kane
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Conducted by Elmer Bernstein
Royal Philharmonic Orchestra
Recorded at St. Mary's Church, London, December 1-2, 1992
Label Milan/BMG (73138 35643-2)
Release date 1993 (CD)
1992年にデジタル録音されたバーナード・ハーマンの作品集。
演奏はエルマー・バーンステイン指揮ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ。
『市民ケーン』は4曲からなる組曲として収録。
アルバム・ジャケットには各曲のタイムが記載されているが、トラックは分割されておらず、11分01秒が1トラックとして収められている。
注目すべきは「フィナーレ」の後にカーテンコールとして映画に加えられていた「エンド・クレジット」の音楽が演奏されていること(アレンジはコンラッド・サリンジャー Conrad Salinger)。この曲だけはコンプリート再演盤にも収録されていない。
オーケストレーション、演奏、選曲と三拍子そろった好企画。
1970年代にハーマン自身が映画音楽について語った「Bernard Herrmann on Film Music」も収められていて、ハーマン愛好家にとっては貴重なCD。

『市民ケーン』収録のコンピレーション盤(5)

Torn Curtain
The Classic Film Music of Bernard Herrmann

(Silva Screen SSD1051) CD
The Classic Film Music of Bernard Herrmann
Conducted by Paul Bateman The City of Prague Philharmonic
Recorded at 1993-1995 Label Silva Screen (SSD1051) Release date 1995 (CD)
ポール・ベイトマン指揮シティ・オブ・プラハ・フィルハーモニックによるハーマン作品集。
15作品より12トラック、75分の収録(「レイ・ハリーハウゼン組曲」として一つのトラックに4作品がまとめられているためトラック数は少ない)。
ハーマンの代表作をズラリと並べた選曲がセールス・ポイント。
シティ・オブ・プラハの演奏は、自作自演盤、ゲルハルト盤、およびバーンスタイン盤に劣るが、オリジナルに忠実な編曲なので耳をふさぎたくなるほどのことはない。
『市民ケーン』は、「ウェルズ・ライズ・ケーン」より「オーバーチェア」(2分44秒)を収録。

Citizen Kane
The Essential Bernard Herrmann Film Music Collection

(Silva Screen FILMXCD 308) 2CD
The Essential Bernard Herrmann Film Music Collection
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Conducted by Paul Bateman & Nic Raine
The City of Prague Philharmonic
Recorded at 1993-1999 Label Silva Screen (FILMXCD 308) Release date 1999 (2CD set)
上記CDの増補改訂版。21作品より42トラック、111分の収録。
作品単位にまとめられていた組曲がキュー毎に分割されたため、トラック数は大幅に増えているが、実際に追加されている楽曲は35分程度。
2枚組、ドルビー・サラウンド、HDCD仕様。

『市民ケーン』収録のコンピレーション盤(6)

Orson Welles at the Movies
Tony Bremner Australian Philharmonic Orchestra

(Label-X ATM CD 2008) CD
Orson Welles at the Movies
Conducted by Tony Bremner
Australian Philharmonic Orchestra
Recorded at 1990, 1992
Label Label-X (ATM CD 2008)
Release date 1996 (CD)
1990年にリリースされた『偉大なるアンバーソン家の人々』21トラックから14曲と、1992年にリリースされれた『市民ケーン』22トラックから15曲を抜粋してカップリングしたもの。
演奏はトニー・ブレムナー指揮オーストラリアン・フィルハーモニック・オーケストラ。

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soe006; E-mail address; soe006@hotmail.com