(Arista Records/07822-19005-2)
total time: 60:36
Composer and Original Film Score Conductor by
Bernard Herrmann (1-13)
Arranged and Conductor by
Dave Blume (14-18)
Release: 1998
映画音楽愛好家からは絶大な支持を得ているにもかかわらず、一般受けする作品がなかったバーナード・ハーマンの、最大のヒット作にして遺作。
これまで流通していたサウンドトラック盤は、デイヴ・ブルームによってアレンジされた再録音でしたが、この度新たに編纂されたこのCDでは、正真正銘、映画で使用されたハーマンのサウンドトラック演奏(トラック1〜11)をたっぷり堪能することができます。
虚飾に満ちた退廃の街ニューヨークがトム・スコットの甘ったるいサックスによって描かれ、夜の街を走る孤独なタクシー・ドライバーの内面に棲む怪物性が、ハーマン独特の重厚なオーケストレイションで表現されています。
また、既発アルバムにあったデイヴ・ブルーム編曲のポップ化されたナンバーや、レコード用に編集されたロバート・デニーロのセリフ(Diary of a Taxi Driver)も併せて収録されており、『タクシー・ドライバー』の集大成、決定盤となっています。
1976年アカデミー作曲賞ノミネート、1976年LA批評家協会作曲賞受賞。
1970年代を代表する映画音楽の金字塔です。
ハーマンは、ロサンゼルスのバーバンク撮影所で『タクシー・ドライバー』のサウンドトラック録音を終えた1975年12月23日の深夜、睡眠中に心臓発作を起こし、映画の完成もその後の評価も知ることなく、帰らぬ人となりました。
享年64歳でした。
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