standard songbook / Manha de Carnaval (Black Orpheus)

ジャズ倶楽部

Manha de Carnaval (Black Orpheus)

1959年
作詞/アントニオ・モラエス Antonio Moraes
作曲/ルイス・ボンファ Luiz Bonfa

Orfeu Negro
Orfeu Negro / Original Soundtrack (Universal)
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Take Ten
Take Ten / Paul Desmond (RCA)
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Gettin' Around
Gettin' Around / Dexter Gordon (Blue Note)
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Standards and Jazz
INDEX

ジャズ・スタンダード楽譜

私は唄う、頭上に昇る太陽に向かって
今日はカーニバルの日
夢に心がときめく、魔法の季節

私はギターを弾く、そして唄う
今日はカーニバルの日
遠くから真実の恋人が現れ、私の心を満たしてくれる

今日はカーニバルの日
恋人がやってくる
それは孤独な私の、夢想でしかないのだろうか?


1959年のマルセル・カミユ監督のフランス映画『黒いオルフェ(Orfeu Negro)』の主題歌です。
映画はギリシャ神話のオルフェとユリディスの悲劇を、リオのカーニバルを舞台に現代化したもので、1959年度カンヌ映画祭グランプリ、アカデミー最優秀外国映画賞、ゴールデン・グローブ賞を受賞。
音楽の担当は、ルイス・ボンファとアントニオ・カルロス・ジョビンの名前が並んでクレジットされていますが、この曲はボンファの単独作曲とされています。
歌詞はボンファの(当時の)奥さん、マリア・トレド(Maria Toledo)が書いたポルトガル語のものを含め数種類あり、タイトルも「黒いオルフェ Black Orfeus」と表記されている場合が多くあります。
今回は「I'll sing to the sun in the sky」から始まる、邦題「カーニバルの朝」で知られているヴァージョンを採りました。

ポール・デスモンドとジム・ホールのコラボレーション『Take Ten』は、優しく流れる小川のように実にスムーズな演奏。
うだるような暑い夏の午後、このレコードを聴きながらの昼寝は最高のひととき。

リラックス・ムードで悠々自適に吹いているデクスター・ゴードンのブルー・ノート盤は、ボビー・ハッチャーソンのヴァイヴとバリー・ハリスのピアノ・ソロを挟んでの8分25秒。
アップテンポのときの火を吹くような迫力はありませんが、絶妙にコントロールされた演奏は名人芸。デクスター・ゴードンの大衆的で親しみやすい魅力は、このような演奏で最も発揮されます。

かつて『ふらんす物語』のタイトルでリリースされていたバルネ・ウィランの日本企画盤『記憶の中のフランス映画』は、その名のとおりフランス映画の主題歌集。
『男と女』や『シェルブールの雨傘』などに加え、若かりし頃のバルネが参加した『死刑台のエレベーター』も再演されています。ボサ・ノヴァとシャンソンが融合した演奏は、甘美なエスプリ(センス)がたっぷり。軟弱なアルバム・タイトルに惑わされることなく、ゴリゴリのJazzマニアにも聴いていただきたい魅力の1枚。

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「Black Orpheus」収録アルバム (輸入盤CD)
「Manha de Carnaval」収録アルバム (輸入盤CD)
「黒いオルフェ」収録アルバム (国内盤CD)
「カーニバルの朝」収録アルバム (国内盤CD)
ルイス・ボンファ (DVD・CD/楽譜、伝記・評伝など)
soe006; E-mail address; soe006@hotmail.com