standard songbook / Desafinado

ジャズ倶楽部

Desafinado

1959年
作詞/ニュートン・メンドウサ Newton Mendoca
英詩/ジョン・ヘンドリックス John Handricks
    ジェシー・キャヴァーノ Jassie Cavanaugh
作曲/アントニオ・カルロス・ジョビン Antonio Carlos Jobim

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Standards and Jazz
INDEX

ジャズ・スタンダード楽譜

恋は終わりのない音楽ね
詩人なら月光が奏でるシンフォニーって言うかもね
だけど私たちの恋の歌は、ちょっとズレてるわ
いつも一緒に唄ってた歌なのに、あなたは別のメロディを演奏してるみたい
恋はボサ・ノヴァ、スウィングしてなきゃいけないわ

ずっと絶妙のタイミングで合わせてきた二人なのに
あなたは二人の歌を忘れてしまったの?
だけど、結局二人は一緒になる運命なんだから
あなたは私の歌に合わせて伴奏しなきゃいけないのよ
あなたが私に合わせてくれたら、ズレ(デサフィナード)はなくなっちゃうの
二人は上手くやっていけるわよ


歌詞は、ニュートン・メンドウサが書いたポルトガル語のものと、ジョン・ヘンドリックスとジェシー・キャヴァーノによる英語のものと2種類ありますが、ヘンドリックス=キャヴァーノ版が1962年、メンドウサ版は1967年の作となっています。
これは(憶測だけど)、カルロス・ジョビンがブラジル時代に書いていたメロディをディジー・ガレスピー・バンドが演奏した際(1962年)に、客演のジョン・ヘンドリックスが英語の歌詞を付けて唄った。それが評判になり、ブラジルに逆輸入されたとき(1967年)、メンドウサが自国語の歌詞を作った、ということだと思います。
以上のような経緯を鑑みて……
英詞のほうがオリジナルだと判断、そちらの歌詞を意訳しました。
(というのは言い訳で、ポルトガル語なんて訳せないっす)

ラテン・リズムで一世を風靡したディジー・ガレスピーは、新鮮で粋なリズムを求めてボサ・ノヴァを導入。1962年のライヴ録音はブーム前夜の熱気がムンムン。お祭り気分が盛り上がります。
同じく1962年の夏、クインシー・ジョーンズもラロ・シフリン、ジム・ホール、ローランド・カークなどの豪華メンバーを揃えボサ・ノヴァ・アルバムを発表。
世界中を熱狂させたボサ・ノヴァ・ブームの炎は、この年から燃え上がったようです。

ところで「Desafinado」の歌詞は、上記のように女の身勝手というか、カカア天下宣言みたいな内容ですが、耳に心地よいリズムにのせて唄われると、すんなり聴けるのが不思議です。
ボサ・ノヴァの魅力のひとつでしょう。

もっとも、これを太ったオバサンにやられたら堪ったもんじゃないですが、ジュリー・ロンドンのような色っぽいお姐さんだったら、「それでいいかも」とか思っちゃうのが、俺の莫迦なところで……だったらリタ・ライスならどうかと問われると、「それは、それでもいいかも」と思っちゃうのが、俺の若さですね。(てへッ!)

それでも俺は九州男児!  <意味不明。

「Desafinado」収録アルバム (輸入盤CD)
「デサフィナード」収録アルバム (国内盤CD)
アントニオ・カルロス・ジョビン (DVD・CD/楽譜、伝記・評伝など)
soe006; E-mail address; soe006@hotmail.com