1953年
作詞/アール・ブレント Earl Brent
作曲/マット・デニス Matt Dennis
Matt Dennis Plays & Sings(MCA) Four Freshmen and Five Trombones (Capitol) Ray Bryant Trio (Prestige/OJC) Angel Eyes / Gene Ammons (Prestige/OJC) Amazonでお買物できます。 廃盤/在庫切れの場合もあります。 ご了承ください。 Standards and Jazz INDEX ジャズ・スタンダード楽譜 |
恋なんか何処かに消えちまったと思ってたけど、まだ俺の傍にへばりついている
俺の奢りだ、みんな呑んでくれ
失礼、ちょいと席を外させてもらうぜ うわ〜、未練がましい奴っちゃなぁ〜。こんな奴がいつまでも昔の彼女につきまとって、ストーカー通報されちゃうんだろうなぁ。彼女に「エンジェル・アイズ=天使の瞳」なんて渾名を付ける感覚からして普通じゃないっす。キザを通り越して、かなりイッちゃってる感じがします。中盤、自分の失恋話を肴に、みんなに酒を奢るところは自虐的だし、彼女が今、どんな男と付き合っているのか見に行く終盤は、マジで怖いです。 作詞のアール・ブレントはMGM映画の音楽部に所属していた人です。マット・デニスは弾き語りの名手としても有名ですね。彼はトミー・ドーシー(Tommy Dorsey)楽団のアレンジャー経験もある人で、作曲、編曲、唄、演奏と、オールマイティな才人だったようです。 この曲は最初、アリダ・ヴァリ主演の映画『Jennifer』(1953)の挿入歌として発表されましたが、映画の出来は芳しくなく、音楽だけが独立して後世に残りました。ヴィクター・ヤング(Victor Young)による『呪いの家』の挿入歌「Stella by Starlight」など、このような例は数多くあります。 レコードは『マット・デニス自作自演集』が基本かも知れません。他に録音も多いので、いろんなミュージシャンの演奏を聴き比べてみるのも面白いでしょう。ここではガイド書などでよく採り上げられる定番の3枚に加え、テナー・サックスがむせび泣くジーン・アモンズ(Gene Ammons)のプレステッジ録音を紹介しましたが、これは好みの分かれるところかも。 |