standard songbook / Ain't She Sweet?

ジャズ倶楽部

Ain't She Sweet?

1927年
作詞/ジャック・イェレン Jack Yellen
作曲/ミルトン・エイガー Milton Ager

Sinatra and Swingin' Brass
Sinatra and Swingin' Brass / Frank Sinatra (Reprise)
Amazon.co.jp
Body and Soul
Body and Soul / Erroll Garner (Columbia)
Amazon.co.jp
Jazz Giant
Jazz Giant / Benny Carter (Contemporary)
Amazon.co.jp
Ain't She Sweet!
Ain't She Sweet! / Pearl Bailey (Jasmine)
Amazon.co.jp
amazon
Amazonでお買物できます。
廃盤/在庫切れの場合もあります。
ご了承ください。

Standards and Jazz
INDEX

ジャズ・スタンダード楽譜

ほら、あの娘だよ
僕を不眠症にさせちまう女の子って、彼女のことなのさ
あの燃えるような眼差し、あの溌剌とした若さ
飯も喉を通らなくなるほど、僕は彼女に夢中なのさ

通りを歩いてくる彼女を見てみろよ、彼女、可愛いって思わないかい?
ここだけの話だけどさ、彼女って、素晴らしいって思わないかい?
彼女って、スウィートだって思わないかい?


ジャック・イェレンとミルトン・エイガーが作った曲で、1927年にポール・アッシュ(Paul Ash)楽団によって、シカゴのオリエンタル劇場で初演されています。
エイガーとイェレンのコンビは、1920年代から30代年にかけてヒットソングを作っていましたが、現在までスタンダードとして歌い継がれているのはこの「Ain't She Sweet?」くらいでしょう。
エイガーはリトアニア、イェレンはポーランド出身のユダヤ移民。しかしこの曲は、そんなユダヤ気質などまったく感じさせない明朗アメリカン・ソングで、ローリング・トウェンテイ時代の陽気な雰囲気が愉しめます
アップテンポで演奏されることが多く、チャールストンと言えばこの曲! みたいな、20年代を代表する曲と言っていいんじゃないでしょうか。
ボーカルでは、ミディアムにテンポを落として唄う歌手もいます。これも感じの良いレコードが多いですね。
基本は、ヴォーカルはフランク・シナトラ(Frank Sinatra)のReprise盤(編曲指揮はニール・ヘフティ)、器楽演奏ではエロール・ガーナー(Erroll Garner)のピアノでしょうか。
ローリング・トウェンテイは、荒れ狂う20年代といった意味で、シカゴ・ギャングのアル・カポネが暴れ廻り、もぐり酒場(スピーク・イージィ)が繁盛していた頃のこと。簡単に言えばアメリカの禁酒法時代。『お熱いのがお好き』や『アンタッチャブル』など、あなたも映画で見たことあるでしょ?
日本では、ドロシー・プロヴァイン(Dorothy Provine)のレコードが60年代にリバイバル・ヒットしたけど、残念ながら今は廃盤のようです。
え、ドロシー・プロヴァインって、ご存じない?
ブレーク・エドワーズの『グレート・レース』、ご覧になってませんか? ほら、西部の町でトニー・カーチスと三角関係に……そう、あの綺麗なお姉さんですよ。彼女って素敵ですよね、そう思いませんか?

「Ain't She Sweet?」収録アルバム (輸入盤CD)
「エイント・シー・スウィート」収録アルバム (国内盤CD)
ドロシー・プロヴァイン (DVD・CD/伝記・評伝、写真集、ポスターなど)
soe006; E-mail address; soe006@hotmail.com